「退職は決まったけど、退職までどう振舞えばいいんだろう・・・」
「最後の最後で揉めたりしたくないなぁ・・・」
退職は人生の大きな転機です。
できる事ならこれまでお世話になった職場、周囲の方々と気持ちよくお別れしたいですよね。
「円満退社」するためにはただ静かに辞めることではなく、人間関係を崩さずに次へ進むためのマナーと心配りが大切です。
この記事では、トラブルなく退職するためのポイントを7つに絞ってご紹介します。
退職した後もいい関係を続けたい!という人は是非実践してみてください。

ポイントは次の7つです。
- 退職理由は前向きに伝える
- 退職の意志は早めに伝える
- 業務の引き継ぎは丁寧に
- 社内への報告タイミングを調節する
- 感謝の気持ちをしっかり伝える
- 最終出勤日は明るく過ごす
- 引き止められても冷静に対応する
一つずつ解説します。
①退職理由は前向きに伝える
転職の本音としてはネガティブなものも多いかもしれません。しかし、ネガティブな本音は控えめにしましょう。どちらかというと「キャリアアップのため」や「新しい挑戦をしたい」など、前向きな理由を上司に伝えましょう。
私自身も転職の際、本音では「残業多すぎ!」「休みが少なすぎ!」とかが主な理由でした。しかし退職相談の際は「営業職にどうしてもチャレンジしてみたい」のようにポジティブな理由として伝えました。
その方が上司としても引き止めずらいでしょうし、「それなら応援してるよ!」と思ってくれそうですしね。
「不満」よりも「目標」を伝えるのがポイント!
②退職の意志は早めに伝える
引き継ぎや後任の調整には時間がかかります。できれば一ヶ月以上前が理想です。細かい時期に関しては会社ごとの就業規則があるでしょうから必ず確認の上、余裕を持って相談をしましょう。
私が転職をした際は退職希望日の二ヵ月ほど前には相談をしていました。退職する際は絶対に全ての有給を使い切りたかったんです。
せっかくの有給ですから最後くらいはしっかり使い切りたいですもんね。(笑)
退職の相談をかけるのはできれば繁忙期は避けよう!
③業務の引き継ぎは丁寧に
自分にしかできない仕事が無いよう、業務を「見える化」するのが大切です。口頭の説明だけでなく、データでフローチャートなどを作り後任が困らないようにしておきましょう。
ただし、退職の旨を相談する前に引き継ぎ資料を作り始めないように気をつけましょう。いきなりそんなものをまとめ始めたら、周囲の人間から見れば転職するのがまるわかりです。
少なくとも上司に退職希望の旨を伝え、退職時期が決まってから作業を開始しましょう。
私も転職の際は必ず自分が行っていた業務はマニュアル化しておくか、フローチャート形式でわかりやすくまとめておくようにしています。有給消化に入ってから連絡が来たりしても嫌ですからね(笑)
決して後任の人が困るような「仕事のやり逃げ」みたいな行為はしないようにしましょう。
引き継ぎ資料は「未来の自分に説明する」つもりで作ろう!
④社内への報告タイミングを調節する
社内報告の順番を間違えると、面倒なことになりかねません。同僚に先に話してしまい、同僚から上司へ・・・などとなってしまうと大変です。
直属の上司⇒関係部署⇒チームや同僚
この順番で、それぞれ丁寧に伝えましょう。
順番を飛ばしていきなり部長クラスまでいってしまうとその間の飛ばされたリーダーや係長クラスの方の面目を潰してしまうことにもなりますからね。十分注意しましょう。
うわさ話で広がる前に、自分の口で伝えるのがベストだよ!
⑤感謝の気持ちをしっかり伝える
退職時の印象は意外と強く残ります。上司、同僚、後輩、取引先へ「お世話になりました」の一言を忘れないようにしましょう。
あまり仲良くなかった同僚やそこまで親密でなかった取引先もあるかもしれませんが、最後くらいはしっかり笑顔で挨拶をして気持ちよく職場を去りたいですね。
退職日に向けて引き継ぎ資料を作成したり、次の職場への提出物を揃えたりとバタバタする日々が続くタイミングです。忙しさのあまりうっかり挨拶を忘れてしまわないようにチェックリスト等を作成して抜けがないように工夫してもいいかもしれません。
メールでも手書きでも、心を込めたメッセージを送ろう!
⑥最終出勤日は明るく過ごす
最終日は仕事の区切りだけでなく、人間関係の節目でもあります。挨拶や返却物、身の回りの清掃などをきちんとして、気持ちよく送り出されましょう。
どうしても気持ちが次の職場へ向きがちですが、周囲の社員から「あ、もう退職決まってるからいい加減な仕事してる!」とか思われても嫌ですからね。
ただ、そう書きながらも私自身転職が決まった後というのは正直結構気が抜けていました。(笑)
皆さんはそうならないよう最後の最後まで、気持ちを途切れさせることなくやりきってくださいね!
「あの人は最後までしっかり仕事してたね」と思われるように!
⑦引き止められても冷静に対応する
上司からの引き止めに戸惑う方も多いですが、感謝を伝えつつ冷静に自分の意志を伝えましょう。
私自身の経験上、ブラック企業ほどこういうシーンの時だけ「良い顔」しがちなイメージです。これまで散々酷い働かせ方をしてきたのに、「こういう待遇にするから残らないか?」「残業はなしでいいからどうだ?」みたいに甘い言葉を囁いて惑わせてきます。(笑)
それで退職の考えを改めてしまっても、結局は少しずつブラックな働き方に戻っていって自分の大切な時間と労力を失うことになります。辞めると決めた自分の気持ちを突き通しましょう。
「ご厚意はありがたいですが…」と柔らかく断ろう!
まとめ
退職は自分の人生にとって大きな一歩です。次の職場で心機一転頑張っていけるように、今の職場から気持ちよく送り出される準備はしておきましょう。
退職日が決まって、最後の最後で揉めてしまったり周りから嫌な扱いをされるのは避けたいですもんね。今回ご紹介したポイントは一つ一つは小さな事ですが、すべて意識していただければ皆さんの退職もきっと「円満」なものとして記憶に残るはずです。
嫌なことがあったり、不満なことがあって退職を決意した方も多いかもしれませんが、一人の社会人として最後の出勤日まで気を抜くことなくやりきりましょう。